「システムを破壊するよりも、最高のシステムを構築する」をもう一度考える
注意事項:
- この記事は自分の備忘録として記載しています。また生成AIを使って作成しています。
- 私が研修で学習したことをベースに書かせていますので、生成AIを単純に使った以上に私の理解力による問題がある可能性があります
はじめに
アジャイルテストマニフェストを扱った研修の2日目、アイスブレイクとして
「5つの価値のうち、最も大事にしたいものはどれか」
をチームで選ぶワークを行いました。
そのとき、 「システムを破壊するよりも、最高のシステムを構築する」 という価値は、ほとんど選ばれませんでした。
理由として挙がったのは、
- 自分たちはテスト専門でずっと仕事をしてきたので、システムを「構築する」イメージが湧きにくい
といった意見でした。
ただ、私はこの発言を聞いて、 「この言葉の本質は、本当にシステムを“作る・作らない”の話なのだろうか?」 という疑問が残りました。
この記事は、その違和感を出発点に、 アジャイルテストマニフェストのこの一文を、改めて考え直してみた記録です。
「システムを破壊する」とは何を指しているのか
まず、左側の価値である
システムを破壊する
について考えてみます。
これは一般的に、
- バグを見つけることそのものが目的になる
- 仕様の穴や想定外を突くことに価値を置く
- 欠陥を指摘することが成果として評価される
といった、テスト行為そのものに重心が置かれた状態を指していると解釈できます。
これは決して悪いことではありません。 特に、
- 品質を担保する最後の砦としてのテスト
- 独立した視点での厳しい検証
が求められる場面では、非常に重要な役割です。
アジャイルテストマニフェストも、 「破壊することは間違いだ」と言っているわけではありません。
あくまで、
それ“だけ”に価値を置いていないか?
という問いを投げかけているのだと思います。
「最高のシステムを構築する」の本質
では、
最高のシステムを構築する
とは、何を意味しているのでしょうか。
ここで重要なのは、 「コードを書くこと」「設計すること」だけを指しているわけではない という点です。
アジャイルテストの文脈で語られる「構築」とは、
- ユーザーにとって価値のある状態を作り続けること
- チームが安心して変更できる状態を育てること
- 問題が起きにくい構造や判断を支えること
といった、プロダクトの“状態”を良くしていく行為全体を指していると考えられます。
つまり、
- バグを見つけること
- 壊れにくい考え方を広めること
- リスクに早く気づけるようにすること
も、すべて「構築」に含まれます。
テスト専門の立場でも「構築」に関われる
「自分たちは作らない側だから、構築には関われない」
この感覚は、多くのテスト専門職が一度は感じるものだと思います。
しかし実際には、テストの立場だからこそできる “構築への貢献”は少なくありません。
例えば、
- 仕様が曖昧なまま進みそうなときに立ち止まらせる
- ユーザー視点での違和感を言語化する
- バグの背景にある判断や前提をフィードバックする
- 「次に同じ問題を起こさないためには?」を一緒に考える
これらはすべて、 システムをより良い状態に導くための働きかけです。
欠陥を報告して終わるのではなく、
- なぜ起きたのか
- どうすれば防げたのか
- 次はどこに注意すべきか
まで踏み込むことで、 チームは学習し、プロダクトは強くなっていきます。
これはまさに、 「壊す」ことを通じて「構築」に関わっている状態だと言えます。
なぜこの価値は選ばれにくかったのか
今回のワークでこの価値が選ばれなかった背景には、
- 「構築=開発者の仕事」という固定観念
- 自分たちの役割を狭く定義しすぎていたこと
- これまで評価されてきた成果の文脈
があったように思います。
特に第三者的な立場で長く仕事をしてきた場合、
- 指摘すること
- 見つけること
- 防波堤になること
が役割として強調されがちです。
その結果、 「一緒に良くしていく」という視点が言葉として結びつきにくくなっていた のかもしれません。
おわりに
システムを破壊するよりも、最高のシステムを構築する
という言葉は、
- テスターが開発者になるべき
- テストは優しくあるべき
といった意味ではありません。
むしろ、
- 見つけた問題をどう未来につなげるか
- チームやプロダクトをどんな状態に導きたいのか
を問い続ける姿勢そのものを指しているのだと思います。
テスト専門の立場であっても、 私たちは
最高のシステムを構築する一員である
と言えるはずです。
この価値が、 「自分たちには関係ないもの」ではなく、 自分たちなりの言葉で語り直せる価値として 受け取られるようになると、 アジャイルテストマニフェストは、 より実感を伴ったものになるのではないでしょうか。